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「無罪の言い渡しはうれしい。苦しみもつらさも一区切りです」。菅家利和さん(63)とともに無実を訴えてきた支援団体「菅家さんを支える会・栃木」代表、西巻糸子さん(60)は涙ぐんだ。この日も菅家さんを車の助手席に乗せ、裁判所まで来た。
〈無実を訴える手紙を書いても母親からは返事は一通もない。見捨てられたという失意の底で、西巻さんからの手紙が届いた〉 菅家さんは自著でこうつづる。淵(ふち)にいた菅家さんにとって、一筋の光であり、心の支えだった。 支援のきっかけは、菅家さんが泣きながら犯行を否認したことを報じた新聞記事。文通や面会を重ねたが「本当のことを知りたいが、深入りは怖い」と葛藤(かっとう)もあった。 しかし、西巻さんは菅家さんの純粋な人格に打たれ、菅家さんは西巻さんの行動力を頼りに信頼関係を深めた。年下の西巻さんを、菅家さんは「姉さん」と慕う。 平成6年に「支える会」を結成。ボランティアで会報やチラシを配り、現地調査を重ね、カンパを集めた。菅家さんを犯人視する人が多い中、孤独な闘いだった。 釈放後も、足利市に帰郷した菅家さんを支え、行動を共にする。「再審でも、菅家さんを直接取り調べた人たちが謝っておらず、すっきりしていない。今後も支援は続ける」 「おめでとう、お疲れさま」。待ちに待った判決。西巻さんは、被告の支援者としてではなく、一市民として、晴れて菅家さんを迎えた。 【関連記事 足利事件再審】 ・ 菅家さんに無罪判決 ・ 傍聴券配布に1513人が列 ・ 裁判長が菅家さんに謝罪 ・ 元県警幹部「人生無為、申し訳ない」 ・ 裁判所の証拠検討より慎重に ・ あれから、15年 地下鉄サリン事件 ・ 山手線で架線トラブル=運転見合わせ−JR東(時事通信) ・ 郵政改革の骨格発表へ=郵貯限度額を引き上げ−政府(時事通信) ・ <中部電力>保有の古陶磁器263点 中国の博物館に寄贈(毎日新聞) ・ <消費者庁>こんにゃくゼリー対策 窒息事故で初会合(毎日新聞) ・ 低気圧、日本海を北東へ=海や山は大荒れ−気象庁(時事通信)
by cqjkppds3l
| 2010-03-28 02:26
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